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インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース
「毒性強い鳥インフルに警戒を」阪大病院医師が関西プレスクラブで講演
2009年09月18日(金) |
インフルエンザなど感染予防対策の専門家として知られる大阪大病院の朝野(ともの)和典教授が18日、大阪市北区のヒルトン大阪で開かれた関西プレスクラブ9月定例会で講演した。全国的に流行している新型インフルエンザについて、重症化の心配はあるが大半は自然治癒すると指摘した上で、「新型の経験を踏まえた今こそ、毒性の強い鳥インフルエンザ対策を進めるべきだ」と強調した。 テーマは「新型インフルエンザと社会防衛」。くしゃみなどの飛沫(ひまつ)感染が拡大原因とされることを受け、「感染者と1メートル以上離れていれば心配ない」と指摘。学校での感染拡大について、「学校生活では子供たちは常に密集するため、集団感染は避けられない」と述べ、予防策として学級閉鎖が有効との見方を示した。 また、和歌山市の近畿大付属和歌山中学・高校で9月、約500人が集団感染したケースについては「1人の感染者がうつすのはせいぜい1~2人で、これほどの感染は医学的には考えられない。感染した生徒が無理をして登校したことなどが背景にあったかもしれない」と推測。体育祭や文化祭シーズンを迎え、学校の冷静な対応を求めた。 一方、厚生労働省がワクチン約5400万人分のうち、不足分を輸入する方針を示している点について、「世界中には十分な治療ができない国も多く、日本だけワクチンを大量輸入していいものか」と問題提起した。 さらに、致死率60%ともいわれる鳥インフルエンザへの取り組みがほとんど行われていない国内での現状について、「毒性の強いウイルスに対応した医療施設整備や、専門的な訓練を受けた医師の育成が不可欠。自衛隊の災害派遣のような体制を作ることが急がれる」と話した。 このほか、国内で初めて新型インフルエンザ感染が確認された今年5月以降の報道のあり方にも触れ、「最初の感染者となった大阪府内の高校生の報道は大騒ぎだった。感染者が増えるにつれて記事が減少したが、その時期こそ感染拡大の危険が潜んでいた」とインフルエンザ報道の問題点を指摘した。 |

