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インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース
インフル患者が10代前半で急増-感染研
2009年09月29日(火) |
インフルエンザ患者報告数に占める10歳代前半の患者の割合が急増していることが、国立感染症研究所感染症情報センターの調査で分かった。患者のほとんどが新型インフルエンザに感染しているとみられるという。 同センターでは、今年の第28-38週(7月6日―9月20日)に全国の定点医療機関から報告があったインフルエンザ患者の年齢群を調査。その結果、10-14歳の患者の割合が28.0%で最も大きく、5-9歳(23.7%)、15-19歳(16.0%)、0-4歳(11.2%)、20-29歳(9.5%)と続いた。 特に10-14歳の年齢群では、第28-35週(7月6-8月30日)の19.8%から8.2ポイント増加=グラフ=。第38週(9月14-20日)の患者数だけを見ると、10-14歳の割合は全体の4割を占めている。 同センターの安井良則主任研究官は、第38週の状況について、「患者発生の中心は10歳代前半を中心とした5-19歳の年齢層」と指摘。夏休みが終わり、学校や幼稚園、保育施設などで流行が広がっていると分析している。 地域ごとの状況では、大都市圏を中心に報告数の増加が目立っている。同センターでは、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を約27万人と推計している。 ■今は「初期段階」、流行はさらに拡大の可能性 安井研究官は9月28日、インフルエンザの流行形態について、若い世代で患者が増えてからほかの世代に広がっていくケースが多いと指摘。国内の現在の状況については、「流行の初期の段階だ」とし、「今後さらに大きな流行に発展していく可能性が十分にあると予想される」と強調した。 さらに、新型インフルエンザの流行は、「国民の多くが感染し、免疫を保有するまで繰り返されると考えられる」とも指摘した。現時点では、国民のほとんどが感受性者なので、秋季の流行でも冬季の季節性インフルエンザの流行規模を上回る可能性があるという。 |