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インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース
新型インフル 「秋の大流行」に備えを
2009年09月01日(火) |
■ピークは10月上旬?/アジアかぜに類似 新型インフルエンザの勢いが止まらない。学校が本格的に始まる1日以降、感染がさらに広がる危険性が高まっている。国も対応を急いでいるが、新型ワクチンが流行に間に合わないなど不備も多い。流行は今後、どう推移するのか。重症化するリスクの高い患者の注意点は…。「秋の大流行」に向けた対策をまとめた。 「真夏にここまで感染者が拡大することは予想できなかった」。新型インフルエンザの「流行入り」が宣言された8月19日。緊急会見を開いた舛添要一厚労相が厳しい表情で口にした一言だ。 5月に始まった新型インフルエンザの国内感染は6月に入り、収束しつつあるようにもみえた。専門家らも「流行は秋以降」「集団感染が減る夏休みの間は大丈夫」と予測していた。 しかし、流行を示すグラフは7月に入り、急速に右肩上がりとなった。舛添厚労相は「感染防止対策で慢心も広がっているのではないか」とも述べ、改めて注意喚起をした。 流行はどこまで拡大するのか-。厚労省は8月28日、流行拡大抑止策に役立ててもらう目的で「流行シナリオ」を公表した。過去5年の季節性インフルの推計患者数や、国内外の新型の流行状況などを踏まえて試算したものだ。国民の2割が感染した場合、ピーク時には1日約76万人が発症し、約4万6400人が入院すると推計。流行のピークを10月上旬とはじいた。 都市部など人口が密集した地域では「患者数」が多くなり、持病を持つ高齢者の多い地域では「重症者」が増えるなど、地域ごとに流行のしかたが異なるとみられている。 過去の歴史から、専門家の間では今回の流行が1957年に流行した「アジアかぜ」に似ていると指摘する声が多い。アジアかぜは国内で5~8月にかけて流行後、いったん終息。その後、10月から翌年2月まで再び流行した。「夏に流行している」「一度は収まっている」という2点で共通している。 北里大学医学部の和田耕治助教は「アジアかぜとよく似た流行をたどっており、歴史から学ぶことは多い」と話す。今後については「夏にくすぶりながら広がった火種が、学校再開で一気に燃え上がるだろう」と、秋の流行を予測する。 一方で、元小樽市保健所長の外岡立人氏は流行規模を「季節性並みか、それ以下」と指摘している。 |