◇混乱回避へ県に要望

秋から冬にかけた新型インフルエンザの感染拡大に備え、県医師会は１８日、来月にも始まる医療機関での新型インフルエンザワクチン接種希望者の混乱を避けるため、県に要望書を提出した。

要望書では、県民に対するワクチンの優先接種情報の周知徹底▽供給不足が予測されるため、２回目の接種者より免疫のない未接種者を優先するなどの判断は現場裁量に委ねる▽発症情報の共有システム整備や重症者治療態勢確立への協力－－など８項目を求めた。

同会によると、来年３月末までの県へのワクチン供給は３５万人分。一方、県内の優先接種者は、医療従事者２万人▽妊婦２万人▽基礎疾患患者１８万人▽１～６歳までの乳児１２万人▽１歳未満の幼児の両親４万人－－の計３８万人と推計され、ワクチンの不足が懸念されている。

厚労省の発表では、新型ワクチンは基礎免疫がないため、１人２回の接種が必要。接種は任意だが、自己負担額は６０００～８０００円程度になる見込み。現在ワクチンの臨床試験が行われており、供給開始は来月下旬ごろになるという。

県医師会の井戸俊夫会長は「供給量が少ないうえに、１０月に入れば医療現場で混乱が生じるだろう。県にしっかりした対応を求めたい」と話した。

◇集団感染６２１人

県健康対策課によると、幼児～大学生の新型インフルエンザの集団発生患者数は６２１人（７月２４日～９月１４日）。重症者はいないという。１８日現在、６幼中高校と養護学校１校が休校措置をとっており、６小中高が学年閉鎖、１３小中高が学級閉鎖している。

また、同課の調査では、７～１３日の県内の１医療機関当たりの新型インフルエンザの患者数は、全国で２番目に少ない０・６１人。最多は沖縄県の１３・３８人、最少は愛媛県の０・５６人で全国平均は３・２１人。岡山は学校の臨時休業数も全国的に少ないという。

奥勝彦・同課総括副参事は「患者数が少ない理由は不明だが、全国的に臨時休業数も少ないため、学校現場で健康管理が徹底されているのではないか」としている。

◇混乱回避へ県に要望

秋から冬にかけた新型インフルエンザの感染拡大に備え、県医師会は１８日、来月にも始まる医療機関での新型インフルエンザワクチン接種希望者の混乱を避けるため、県に要望書を提出した。

要望書では、県民に対するワクチンの優先接種情報の周知徹底▽供給不足が予測されるため、２回目の接種者より免疫のない未接種者を優先するなどの判断は現場裁量に委ねる▽発症情報の共有システム整備や重症者治療態勢確立への協力－－など８項目を求めた。

同会によると、来年３月末までの県へのワクチン供給は３５万人分。一方、県内の優先接種者は、医療従事者２万人▽妊婦２万人▽基礎疾患患者１８万人▽１～６歳までの乳児１２万人▽１歳未満の幼児の両親４万人－－の計３８万人と推計され、ワクチンの不足が懸念されている。

厚労省の発表では、新型ワクチンは基礎免疫がないため、１人２回の接種が必要。接種は任意だが、自己負担額は６０００～８０００円程度になる見込み。現在ワクチンの臨床試験が行われており、供給開始は来月下旬ごろになるという。

県医師会の井戸俊夫会長は「供給量が少ないうえに、１０月に入れば医療現場で混乱が生じるだろう。県にしっかりした対応を求めたい」と話した。

◇集団感染６２１人

県健康対策課によると、幼児～大学生の新型インフルエンザの集団発生患者数は６２１人（７月２４日～９月１４日）。重症者はいないという。１８日現在、６幼中高校と養護学校１校が休校措置をとっており、６小中高が学年閉鎖、１３小中高が学級閉鎖している。

また、同課の調査では、７～１３日の県内の１医療機関当たりの新型インフルエンザの患者数は、全国で２番目に少ない０・６１人。最多は沖縄県の１３・３８人、最少は愛媛県の０・５６人で全国平均は３・２１人。岡山は学校の臨時休業数も全国的に少ないという。

奥勝彦・同課総括副参事は「患者数が少ない理由は不明だが、全国的に臨時休業数も少ないため、学校現場で健康管理が徹底されているのではないか」としている。