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インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース
新型インフルエンザ:県内で感染拡大 重症化ケースの対処法が問題 /宮城
2009年09月16日(水) |
新型インフルエンザの感染が県内で拡大している。持病などのない健康な人が感染した場合はタミフルやリレンザなどのインフルエンザ治療薬の投与で症状は改善するが、妊婦や糖尿病などの基礎疾患を持つ人ら重症化が心配されるケースの対処法が問題だ。秋冬に確実視される新型の本格的流行に向け、改めて「ハイリスク」とされる人たちが感染した場合の注意点をまとめた。 日本産科婦人科学会(東京都文京区)は、妊婦に対し、38度以上の発熱や鼻づまり、のどの痛み、せきなど症状が出た場合には、48時間以内にインフルエンザ治療薬を服用することで重症化予防に効果があるとしている。簡易検査結果が陰性でも、必ずしも正確でないことがあるため、治療薬を服用したほうがいいという。 胎児への影響を考慮し、治療薬の服用をためらう人もいるが、同学会は「米国疾病予防局のガイドラインで『妊婦および出生した赤ちゃんに有害な副作用の報告はない』と記載されている」として心配しないよう呼び掛けている。 一方、糖尿病や腎臓、心臓、呼吸器に疾患を持つ人もできるだけ早期に医療機関を受診することが重症化予防につながる。人工透析を受けている人は治療薬の処方量が制限されるなど病気によって対処法が変わってくることから、かかりつけ医以外で受診する場合は、持病をしっかり説明する必要がある。 県によると、定点調査での1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は8月31日から9月6日の週で3・85人と前週の2・7倍に増え、ほとんどが新型に感染した患者とみられる。仙台市では10日に宮城野区で1医療機関あたりの患者数が11・63人と基準の10人を超え、インフルエンザ注意報を発令した。 県や仙台市のまとめでは県内の公立の小中高校で15日現在、47校で休校や学年閉鎖、学級閉鎖、授業短縮の措置をとっている。 ◇「他人にうつさない」重要--西村秀一氏 新型インフルエンザの本格的流行に向け、市民が注意すべき点などを国立病院機構仙台医療センターの西村秀一ウイルスセンター長に聞いた。 予防も大切だが、流行期にはむしろ、防御より感染してしまった人が他の人にうつさないエチケットが重要になる。特に基礎疾患を持つ人や妊婦の周りが気を使わなければいけない。感染者はマスクをしっかりつけ、ウイルスをまき散らさないことだ。 重症化の心配がある人たちは熱っぽいなと思ったらすぐに医療機関を受診してほしい。また小さい子供の高熱は何が原因かすぐには分からないこともある。ぐったりしていたり呼吸が荒いなどの重い症状の徴候がみられるときは、小児科を受診すべきだろう。 流行期には急患センターなどの夜間・休日診療に患者が殺到し、本来の急患機能がパンクする恐れがある。こうした事態を避けるため、重症化の心配がある患者以外はできるだけ日中に受診するなどパニックを起こさないための「市民の賢さ」が求められる。同時に夜間や休日の医療体制を厚くしていく努力も必要だ。 |