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インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース
新型流行で予約殺到 季節性インフルの予防接種
2009年10月09日(金) |
季節性インフルエンザワクチンの予防接種の予約が、和歌山県紀南の医療機関に殺到している。新型インフルエンザの感染拡大で幼児がいる親の間で予防接種への関心が高まっているためだが、ワクチンの入荷量が昨年より少なく、小児科医院ではいったん予約を締め切っているところもあり、親たちは困惑している。 今年は新型ワクチン製造のため、季節性ワクチンは昨年の8割ほどしか製造されない。季節性ワクチンの接種は、重症になりやすい65歳以上の人や60歳以上65歳未満で心臓や腎臓、呼吸器などに基礎疾患のある人に対して市町村が実施するが、それ以外の人は医療機関で任意に接種することになっている。季節性の予防接種を受けても新型の感染予防には効果がないと言われている。 田辺市朝日ケ丘の小児科医院では、例年通り9月初旬に予防接種の予約受け付けを始めたが、申し込みが殺到したため約1カ月でワクチンの予定数量に達し、いったん予約を打ち切った。医師は「例年なら予約を打ち切ることはない。新型インフルエンザが話題になっているので、例年より予防接種への関心が高い」と話す。 同市湊の小児科医院でも、今年は例年の7割ほどしかワクチンが入荷していないため、予防接種の予約をいったん締め切っている。 同市たきない町の診療施設を併設している介護老人保健施設では昨年まで、入所者以外に一般の予防接種を受け付けていたが、今年はワクチンを確保するのが困難なため、一般の予約は受け付けていない。 4歳と1歳の子どもがいる田辺市新庄町の主婦(34)は、4カ所の小児科医院に問い合わせたが、どこも予防接種の予約を締め切っていたという。「新型ワクチンの予防接種もしたいので、季節性ワクチンの予防接種は早めに受けようと思った。後から内科医院でもできることを知り、やっと予防接種ができた」と話す。 同市秋津町の女性介護職員(33)は、複数の小児科医院に電話したが、どこも予約がいっぱいだったので、御坊市の小児科医院に電話して予約が取れたという。「昨年、親子でインフルエンザにかかったので、今年はどうしても予防接種をしたいと思った。まさかこんなに早い時期に予約が殺到するとは」と驚いている。 県薬務課は「例年、季節性インフルエンザが本格的に流行するのは11月中旬以降。季節性ワクチンはこれから医療機関に段階的に供給されるが、入荷量や入荷時期が不明確なのでいったん予約を締め切っているところが多いのではないか」と話している。 これから予防接種を受けても十分間に合うが、重症になりやすい高齢者や乳幼児、妊婦らの接種が優先されるため、一般の人はできるだけ手洗い、うがいなど感染予防を徹底するよう理解を求めている。 |