[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース
新型インフルエンザ:10月中旬ピーク、態勢構築急ぐ--県 /石川
2009年09月11日(金) |
◇外来は夜間休日診療強化へ 新型インフルエンザの足音が聞こえてきた。県のシナリオでは、県内の流行ピークを10月中旬とし、年内に県民の2割、約23万人の罹患(りかん)を想定。ピーク時は1日7000人以上の新規患者が出ると見込む。県では救急病院などに患者が集中しないよう「外来は診療所、入院は病院」と役割分担を設け、態勢構築を急ぐ。一方、県民には予防の励行と発症時の冷静な対応を呼びかけている。 ◆「総力戦を」 9日夜、県庁での会議に行政や医師会、保健所など関係者が集まった。県は、県内では10月中旬に山を迎え、年内に終息するシナリオを示した。ピーク時は週に約400人が入院、うち約40人が重症患者との想定だ。針田哲・県健康福祉部長は「総力戦で対処を」と呼びかけた。 ◆ワクチン供給はピーク後 ◆「総力戦を」 国のワクチン供給開始は10月下旬。ピーク到達の後だ。ある医師は「優先接種対象の持病がある人の範囲が不明確だ。例えば糖尿病も軽重があり、トラブルの原因になる」と懸念を示した。小児科医からは副作用を問われたが、県は「明確には分からない」という。 ◆問われる受け入れ態勢づくり ピーク時の懸念は、患者が殺到して重症者や一般医療に悪影響を及ぼすことだ。金沢医大病院の医師は「本来の重症者に対応できるか。『休みや夜は大学病院へ』という感覚なら大変なことになる」と訴えた。 県は、診療所や一般病院については診療時間延長や休日夜間の輪番制で外来を強化し、大学病院などは入院医療を優先するため外来制限を検討する。妊婦、人工透析患者ら重症化しやすいとされる患者の受け入れ態勢作りも重要になる。 ◆感染の輪を断つ ほとんどの患者は軽症で治り、県は「最寄りの診療所・病院で対応できる」とする。ただ、免疫がないため、感染力は季節性の約2倍と強い。公立松任石川中央病院の嶋田由美子看護師は、指間や手首も洗う手洗い、せきの際に手を汚さないようひじで口を覆う方法などを紹介。「なぜそうするか理解しながら、感染の輪を断つことが大切」と話している。 |