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インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース

新型インフル対策 マスク選ぶ基準は?

2009年10月18日(日)

「新型インフルエンザ対策にマスクを備蓄したいのですが、たくさん種類があり迷ってしまいます。『サージカル』や『N95』といった機能の違いは何なのでしょう。価格もどんな基準で選んだら良いのか悩みます」=横浜市鶴見区、匿名



●感染拡大を防止


家庭用マスクは、薬事法に該当しない雑貨品扱いとなっている。このため、法的規制はなく、厚生労働省のチェックも及ばない。さまざまな表示とともに薬局などに並ぶが、料金の幅も広くてどれを買えばよいか迷うことも多いだろう。


厚労省が新型インフルエンザ対策として着用を強く推奨しているのは、せきやくしゃみなどの症状がある場合だ。ウイルスは通常、せきによるつばなどのしぶきとともに1~2メートルほど飛び散る。これを元から抑えることで、効果的に感染拡大防止が図れる。患者全員がマスクを着用すれば、流行の速度を遅らせ、社会の混乱を小さくできるのだ。


一方、健康な人がマスクを着用しても、マスクと顔のすき間からウイルスが侵入したり、目から感染する恐れもあり、感染を完璧(かんぺき)に防ぐことは不可能だ。


大妻女子大の井上栄教授(公衆衛生学)は、「身動きがとれないほどの満員電車の中などでは予防効果があるだろう。しかし、街を歩いていて患者とすれ違ってもうつることはほとんどない」と強調する。


では、どんなマスクを選べばよいのだろうか。厚労省が勧めるのは、市販されている家庭用マスクの9割以上を占める不織布(ふしょくふ)マスクだ。ガーゼのように糸を織らず、化学的作用で繊維を密着させて作る。同省は「ガーゼでは密度が粗く、十分な効果が得られない」と話す。


また、日本衛生材料工業連合会(東京都港区)の藤田直哉専務理事も衛生面などから使い捨ての不織布マスクの使用を勧めた上で、「特に大切なのはすき間が空かないよう、自分の顔に合ったサイズを見つけること」と指摘し、濾過(ろか)率の表示にはそれほど神経質になる必要はないと訴える。


では、最近よく見かける「サージカルマスク」とはどのようなマスクなのだろうか。「サージカル」とは主にサージェリー(手術)時に使うことを指す。藤田専務理事によると「日本にはサージカルマスクという定義、基準はなく、一般的に病院で使われるものをいう。サージカルの表示があれば、家庭用と比べて性能が高いわけではない」と説明する。


●息苦しい医療用


「予防のためでも人にうつさないためでも、一番安いマスクでいい。高い商品は息苦しいものが多い。着用しても苦にならないマスクを選ぶべきだ」


このように指摘する井上教授は、どのマスクを着用すれば、せきのしぶきを抑えられるかについて調べる実験を行った。値段にかかわらず不織布、ガーゼ、紙製のいずれのマスクでも、せきの風速は10分の1以下に、風圧は50分の1以下になり、患者が着ければ十分な抑制効果が考えられるという。値段の手ごろさはマスク選びの一つの基準となりそうだ。


では、質問にもあった「N95」タイプはどうだろう。0・3マイクロメートルの粒子を95%以上カットし、医療従事者の感染予防に非常に効果的なマスクとされている。一般向けにも販売されているが、日常的に使うには向かないようだ。装着テストが必要で扱いが難しく、密度も非常に高いため、息苦しくて長時間は着けていられない。厚労省も一般の人には不要としている。


マスクの安定供給のため厚労省は今年、3回にわたって関連団体を通じて国内の製造販売業者に増産を要請。7月以降、不織布マスクの月産量は約2億7000万枚体制で、今年度の総生産量は昨年度の約2倍になる見込みだという。


井上教授は「社会全体の認識として大切なのは、感染源を絶つということ。自分のための予防ではなく、他人にうつさないという日本人特有の思いやりの気持ちで、エチケットとしてマスクを使ってほしい」と話している。

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インフルエンザ対策 インフルエンザ予防 ニュース

新型インフル対策 マスク選ぶ基準は?

2009年10月18日(日)

「新型インフルエンザ対策にマスクを備蓄したいのですが、たくさん種類があり迷ってしまいます。『サージカル』や『N95』といった機能の違いは何なのでしょう。価格もどんな基準で選んだら良いのか悩みます」=横浜市鶴見区、匿名



●感染拡大を防止


家庭用マスクは、薬事法に該当しない雑貨品扱いとなっている。このため、法的規制はなく、厚生労働省のチェックも及ばない。さまざまな表示とともに薬局などに並ぶが、料金の幅も広くてどれを買えばよいか迷うことも多いだろう。


厚労省が新型インフルエンザ対策として着用を強く推奨しているのは、せきやくしゃみなどの症状がある場合だ。ウイルスは通常、せきによるつばなどのしぶきとともに1~2メートルほど飛び散る。これを元から抑えることで、効果的に感染拡大防止が図れる。患者全員がマスクを着用すれば、流行の速度を遅らせ、社会の混乱を小さくできるのだ。


一方、健康な人がマスクを着用しても、マスクと顔のすき間からウイルスが侵入したり、目から感染する恐れもあり、感染を完璧(かんぺき)に防ぐことは不可能だ。


大妻女子大の井上栄教授(公衆衛生学)は、「身動きがとれないほどの満員電車の中などでは予防効果があるだろう。しかし、街を歩いていて患者とすれ違ってもうつることはほとんどない」と強調する。


では、どんなマスクを選べばよいのだろうか。厚労省が勧めるのは、市販されている家庭用マスクの9割以上を占める不織布(ふしょくふ)マスクだ。ガーゼのように糸を織らず、化学的作用で繊維を密着させて作る。同省は「ガーゼでは密度が粗く、十分な効果が得られない」と話す。


また、日本衛生材料工業連合会(東京都港区)の藤田直哉専務理事も衛生面などから使い捨ての不織布マスクの使用を勧めた上で、「特に大切なのはすき間が空かないよう、自分の顔に合ったサイズを見つけること」と指摘し、濾過(ろか)率の表示にはそれほど神経質になる必要はないと訴える。


では、最近よく見かける「サージカルマスク」とはどのようなマスクなのだろうか。「サージカル」とは主にサージェリー(手術)時に使うことを指す。藤田専務理事によると「日本にはサージカルマスクという定義、基準はなく、一般的に病院で使われるものをいう。サージカルの表示があれば、家庭用と比べて性能が高いわけではない」と説明する。


●息苦しい医療用


「予防のためでも人にうつさないためでも、一番安いマスクでいい。高い商品は息苦しいものが多い。着用しても苦にならないマスクを選ぶべきだ」


このように指摘する井上教授は、どのマスクを着用すれば、せきのしぶきを抑えられるかについて調べる実験を行った。値段にかかわらず不織布、ガーゼ、紙製のいずれのマスクでも、せきの風速は10分の1以下に、風圧は50分の1以下になり、患者が着ければ十分な抑制効果が考えられるという。値段の手ごろさはマスク選びの一つの基準となりそうだ。


では、質問にもあった「N95」タイプはどうだろう。0・3マイクロメートルの粒子を95%以上カットし、医療従事者の感染予防に非常に効果的なマスクとされている。一般向けにも販売されているが、日常的に使うには向かないようだ。装着テストが必要で扱いが難しく、密度も非常に高いため、息苦しくて長時間は着けていられない。厚労省も一般の人には不要としている。


マスクの安定供給のため厚労省は今年、3回にわたって関連団体を通じて国内の製造販売業者に増産を要請。7月以降、不織布マスクの月産量は約2億7000万枚体制で、今年度の総生産量は昨年度の約2倍になる見込みだという。


井上教授は「社会全体の認識として大切なのは、感染源を絶つということ。自分のための予防ではなく、他人にうつさないという日本人特有の思いやりの気持ちで、エチケットとしてマスクを使ってほしい」と話している。

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